このソフトはCommodore64の音源チップ(Sound Interface Device = SID)であるMOS 6581とMOS 6510をエミュレートするソフトです。実物の音はSIDStationというハードウェア・シンセサイザでしか聞いたことがないので、なんとも評価できかねますが、いかにもそれっぽい音がします。
Cocoaネイティブアプリという雰囲気が出ている、シンプルで使いやすそうな外観です。ボタン配置やウィンドウなどは分かりやすくできています。フィルタやミキサー、プレイリストもありますし、不便に感じるところはあまりないでしょう。Mac OS Xが動くマシンであれば全く問題ない速度で動きます。
SIDファイルが再生できます。SIDは、いわゆるMODとは違い、Commodore 64の実行コードをファイルに落としたようなものらしいです。MODやXMなどは再生できません。
ダウンロードしてきたアーカイブにはSIDPlay1とSIDPlay2という二つのプログラムが含まれています。1は音質をすこし犠牲にしながらも互換性と速度を追求したもので、2はとことんまで音質を追求したものです。
また、世界に存在する全てのSID曲を集めることを目的としているHigh Voltage SID Collectionと自動的に通信し、アップデートがあった場合はダウンロード&インストールをしてくれます。これは他のプレイヤーにはない機能、というか曲数の少ないSIDならではの機能です。