Mac OS 9/Xで現在唯一開発が継続中のトラッカーであるPlayerPROのマイナー・アップグレード・バージョンが公開されました。今回のアップデートではMac OS Xでの音声入力(録音)を可能にし、インポート/エクスポートの能力向上などを含む、さまざまなバグフィックスがなされています。フリーウェア版・コマーシャル版ともに配布が開始されています。また、同時にDeveloper Kitも配付開始になっています。(PlayerPRO)
Mac OS Xの各種フレームワーク用のLibMikModが登場しています。Carbon版はMac OS版を作ったAnders F. Bjoerklundさんのコードをベースに作られており、CoreAudio版はfRuitz oF doJoのオリジナルです。CoreAudio版を使えばTerminalから実行できるMODプレイヤーもすぐ作れるようです。ふたつのフレームワーク用のものがひとつのアーカイブで配布されており、ソースファイルも同梱しています。ドキュメントでも細かい使い方には触れていないので、プログラミング経験者でないと利用は難しいでしょう。(fRuitz oF doJo)
Quartz Quintetというブランド名でMeditor Playerの開発・配布を行っていたmasa-uさんが、「まじかるばいなりぃず」というグループとして再出発した模様です。それにともないアドレスもhttp://mbin.jpに変更になりましたので、ご注意ください。現時点では冬のコミックマーケットへの出店情報のみが公開されており、MOD関係のファイルは見あたりません。(ばいなり工房)
Antoine Rossetさんによると、現在Mac OS X用PlayerPROのバグフィックスを進めているそうです。開発の終盤に入っており、PlayerPRO 5.9でのバグを発見した人はいまのうちに連絡して欲しいそうです。(PlayerPRO)
Appleと密接に協力して、音楽業界の中でもいち早くMac OS Xに対応したドライバを作り出す、M-Audio(古くからのユーザーにはMIDIMANというブランド名の方が分かりやすいかも)から新しい製品が国内で出荷開始されました。今回出荷開始されたのはQuattroというUSB接続のオーディオ・インターフェイスです。96kHz/24bit/4chの高分解能に加えMIDI I/Oもついて市場予想価格34,800円です。(エムオーディオジャパン)
しかも、M-Audioの製品のすばらしさはハードウェアよりもソフトウェアにあります。他社がMac OS X対応に二の足を踏んでいるところに、まっさきにMac OS XのCoreAudio対応を打ち出してきたメーカーだけあって、Mac OS Xオーディオシステムの最大の特徴である「40サンプル程度の低レイテンシー」を実現するデバイスドライバが配布されています。現在のところPCIオーディオカードであるDELTAシリーズのみに対応しているようですが、開発スピードの速いM-Audioのことなので、Quattroにもすぐドライバが登場することでしょう。
Mac OS Xネイティブの音声ファイル編集ソフトであるSparkの新バージョンSpark LEが公開されました。これは今月公開された無料バージョンであるSpark MEの上位に位置する$49の製品です。無料バージョンのSpark MEではAIFF、WAV、SDIIをネイティブにサポートし、QuickTimeファイルから音声を読み込んだり、カット&ペーストなどの基本的な編集ができるようになっています。192kHz/32bitまでサポートしたパワフルなソフトですが、なによりもCarbonなのがうれしいところ。(TC Works)
PlayerPROの作者Rosset Antoineさんがメーリングリストに流したメールによると「今週末に完全にOS Xに移行したよ。10.1は速いしパワフルだし、すごいね。いつもコンピュータをスリープ状態にさせるだけで、もう再起動する必要もないんだ。本当にいいよ。おかげで、もうすぐPPの新バージョンをリリースできそうだ。」とのこと。Mac OS X 10.1に対応した新バージョンのリリースが近いようです。とうとうPlayerPRO 6.0でしょうか。(PlayerPROホームページ)
MacWIRE Onlineが「専用システムと肩を並べるところまで来たMacのオーディオ能力」と題した記事を載せています。この記事によればMac OS Xでのオーディオ能力では
などの強力な点が挙げられます。(MacWIRE Online 2001.10.6「専用システムと肩を並べるところまで来たMacのオーディオ能力」)
もちろん、このなかでMODに直接関係してくるのは最初のふたつですが、MODをDJワークに使うのであれば低レイテンシーであることやMIDI管理機能なども重要になってきます。上記の40サンプル程度のレイテンシーというのは、44.1kHzのサンプリングレートでは0.9ms、96kHzでは0.4msに相当します。これはMac OS 8/9での約10msのレイテンシーに比べると雲泥の差で、リアルタイム演奏に十分耐えうる遅延時間です。Mac OS X用にも各種オーディオソフトウェアが開発されていますので、これらの機能がMODの世界にやってくるのもそう遠くはないと思います。
いちはやくMac OS X 10.1でのMOD状況をお伝えしたいのですが、いまだ10.1が入手できないでいます‥‥。そんななか、Mac OS X対応のMODプレイヤーが登場しましたので報告します。
Unsanity LLCからリリースされたMint Audio 1.5は、見た目はMacAST Liteと似ており、画面の端に置いておける大きさです。本来MP3プレイヤーとして開発されたものですが、オーディオCDの再生に加え、LibMikModを利用してMODの再生もできるようになっています。LibMikMod系なので音質も申し分ありません。LibMikModに搭載されているリバーブ機能は使えないようになっています。スキン交換、インターネット放送の受信、ビジュアル・プラグイン、アラーム時計など機能も充実しています。$13のシェアウェアです。同社からはEchoという上級版も用意されているようです。(Unsanity LLC)
先日公開されたMac OS 9.2.1ですが、9.1までのClassic環境ではサウンドマネージャの不具合で起動できなかったPropellerhead Software社のReason 1.0.1が、Mac OS 9.2.1をインストールしたMac OS X 10.0.4のClassic環境で起動できることが判明しました。同様にReCycleおよびReBirthも試してみたところ、両方とも正常に音の再生が確認できました。ただ、Mac OS XのClassic環境では仮想メモリが常にオンになっているので、再生レイテンシーが約二倍になっておりリアルタイム再生には向きません。また仮想メモリの影響で、再生時にノイズが発生しやすくなってもいます。どのプログラムも速度に難がありますが、起動ディスクを設定してから再起動して・・・という手間を考えると、Classic環境での起動は妥協できる範囲でしょう。
ローランド・エディロールが新製品発表段階としては珍しくMac OS対応を謳った製品を発表しました。オーディオインターフェイス、MIDIインターフェイス、DTM用音源など、これまでのエディロール製品ラインアップを一新するもので、特にDTM用音源であるSD-90は新シリーズ名を冠する製品です。
この発表を受けて、MacWIRE OnlineにはMac OS Xにむけたエディロールの取り組みについて触れた記事が掲載されました。これからは音源やソフトのメーカーが各製品用にドライバーを用意するのではなく、Mac OS Xが出荷された状態ですぐに音楽制作ができるようになっていくだろう、と予想しています。(MacWIRE Online 2001.9.7「エディロール新製品はMac OS 8/9のみ対応、OS X対応も近いか?」)
malMODsのサイトデザインを少し変更しました。過去のニュースや「MODについて」のコーナーは別のページにまとめて置いてあります。すべて手作業での更新なので、リンクのなおし忘れがあるかもしれません。お知らせいただければ幸いです。
いい機会なので、malMODsのサイト更新に使っているソフトを紹介します。まず、ニュースを集めるのに使っているのはワタヤさんのWebPatrolです。テキストの編集にはMac OS X付属のemacsを、日本語化したTerminalで動かしているものを使っていますが、ちょっとした編集にはmiと褌エディットも併用しています。一番使いたいのはKing's Editなんですが、Carbon非対応なので。デザインの確認はInternet ExplorerとMozillaで行っています。
先日、Emagicが同社の主力MIDI/オーディオ・シーケンスソフトであるLOGICシリーズのバージョン5をアナウンスしました。9月中に発売の予定で、Mac OS 9版とMac OS X版のふたつが同時リリースとなるようです。これによってMac OS Xの音楽環境を充実させるという動きがより活性化されるはずです。(Emagic)
より喜ぶべきは、それと同時に同社のMIDIインターフェイスやオーディオ・インターフェイスのすべての製品にMac OS X版のドライバが公開されるということです。Mac OS X上で音声サンプルのレコーディングを行いたくても、これまでは本体内蔵のサウンドカードでしかできなかったのですが、Emagicによるインターフェイスを使用すればより高品質な音声入出力ができるようになります。これらのドライバはMac OS X標準の方式でプログラムが作られているので、Mac OS X標準方式に準拠したアプリケーションであれば、どんなものからでもインターフェイスが使用できます。たとえば、PlayerPRO Carbon版からEmagicのEMI 2|6などに音声が出力できる日も遠くないでしょう(すでにMac OS 9上ではASIOを介して実現してますしね!)。
MacWIRE Onlineに音楽とMac OS Xの関係についての記事が載っていたので紹介します。それほど長くはありませんが、ちょっとした疑問に答えてくれています。(Mac OS Xと音楽についてのQ&A)
昨日遅くになってからCarbon用製品版のアップデータが追加されました。(PlayerPROホーム)
MacOSでほぼ唯一のMODトラッカー、PlayerPROがアップデートされました。今回のアップデートはバグフィックスが中心になってはいるものの、PlayerPROメーリングリストでも要望の多かったQuickTime5への対応がなされています。QuickTime5からはMIDI再生の仕様が若干変更されたようで、従来のPlayerPROではQT MIDIの機能を利用することができなかったのですが、今バージョンからはそれができるようになりました。
MacOS 9.1用はフリーウェア版・製品版ともにリリースされていますが、Carbon用はフリーウェア版のみのリリースです。製品版のインストールにはPlayerPRO 5.xのCD-ROMが必要です。(PlayerPROホーム)
古いニュースなので、もうすでにご存じの方には申し訳ないのですが、今日になって初めてMacAmpがリリースされていたことに気づきました。そうです、あのMacAmpです。そもそも最初のMacAmpはDmitry BoldyrevがNullsoftで作っていたものです。その後、@softがMacAmpの開発を引き継いだときにDmitryも@softへ移り、彼が新たにSubbandという会社を興したときにMacAmpという名前を使用する権利は彼と一緒にSubbandに移ったのです。ちょっとややこしいですが、MacMikModの作者でもありMacASTにMOD再生機能を追加した人でもあるDmitry Boldyrevですので、新生MacAmpにも期待できそうです。そうそう、最新版のMacAmp 2.01はMacOSでOgg Vorbisフォーマット(ポストMP3を狙うオープンソースのオーディオ・フォーマット)のファイルを再生できる数少ないソフトのうちの一つであることも付け加えておきます。(MacAmp)
MacOS Xが発表になってからすでに3ヶ月が過ぎ、はやくもMacOS X 10.1の噂も聞こえてきました。MacOS Xは好意的に受け止められてはいるものの、9.1からXへのアップデートをしている人はまだ少数派であると言われてもいます。特に音楽にMacを使っている人々にはMacOS Xへのアップデートは致命的でもあります。いまだメジャーなシーケンスソフトやオーディオ編集ソフトはリリースされていませんし、その礎となるはずのOMSやFreeMIDIのようなソフトもありません。しかもモダンOSであること(特にマルチタスキングや仮想メモリ)がかえってオーディオやMIDIの同期に悪影響を与えているとも言われています。
そんな中、MacOS Xでのオーディオに関する明るい話題が聞こえてきました。ひとつめはAppleがCore Audioのサンプル・プログラムとドキュメントを公開したというニュースです。Appleのサイトにひととおりの解説が用意され、Cocoaでのオーディオ・ソフト開発が始められる準備が整いました。「Audio and MIDI on MacOS X」という文書には全体的な説明からAPIの説明までもが載っているようです。(Audio Developer)
次のニュースはひとつめのニュースとも関係するのですが、今年のWWDC(World Wide Developer Conference:Appleの開発者向け大会)でオーディオのためのセッションがいくつかあり、オーディオ関連の情報が多く発表されたということです。MacWIREの記事では「OMSやFreeMIDIを越えるMIDI/オーディオ機能」と題して報じています。(MacWIRE Onlineの記事)
デベロッパーによるMacOS Xサポートの気運も高まっていますし、Appleからの情報が増えることで、よりMacOS XでのMOD開発も進むものと予想されます。
最近MacOSのMOD界には大きなニュースがありませんが、ReasonやReBirth RB-338をリリースしているPropellerhead Softwareから新製品が届きました。ReCycleはPropellerhead Softwareの第一作目のソフトウェアで、そのバージョン2.0が今月になって公開されたばかりです。簡単にレビューしたいと思います。(Propellerhead Software)
今回のメジャーバージョンアップでの一番大きな変更点はなんといってもステレオサンプルを扱うことができるようになったことです。基本的な機能である「ループをビートごとに切り分け、MIDIノート番号を割り振りつつサンプラーに送信する」というものはそのままに、ユーザーインターフェイスも一新され、よりモダンな使い心地になっています。REX2フォーマットで保存したファイルはReCycleやReasonだけでなく、Steinberg Cubaseや9月発売予定のemagic Logicシリーズでも読み込むことができるようになっています。
さまざまな機能の中でもMODerにとっても便利なのが「テンポを変えずにピッチを変える」機能や「ピッチを変えずにテンポを変える」機能、それに色々なフィルター類でしょう。普通のローパスフィルターやアタック・エンベロープの変更などを含む3タイプのエフェクタは非常に有用です。ただ、注意しないといけないのはReCycleには波形のカット&ペーストをはじめとする波形編集機能がほとんど備わっていないという点です。波形編集用のソフトを別途用意すれば、明るいReCycleライフを送ることができます。
MacOS Xで動く初のMODプレイヤーが登場しました。PlayerPRO 5.8 Carbonです。以前に公開されていたPlayerPRO 5.8をそのままCarbon化したものですが、PowerBook G3/400 FireWireではストレスを感じない程度の速度で動作していました。(PlayerPRO)
二週間ほどMgSoft.orgのサーバーがとまっており、malMODsもアクセス不能状態が続いていましたが、無事に復旧することができました。ハッキングによる被害ではなかったので御安心を (?)
待ちに待ったMac OS Xが発売されました。現状ではPlayerPRO 5.8 for OS XしかMac OS X対応を謳ったMODソフトはありません。Classic環境でのSound Managerの不具合からか、いくつかのソフトウェア・シンセサイザが動かないか、動作がおかしいかします。動いたとしてもすごく遅いので実用になりません。が、ほとんどのMODプログラムはちゃんと動作します。Classic環境では強制的に仮想メモリがオンになっているのですが、そのせいで動作の遅い68Kアプリ(SoundTreckerなど)は再生周波数によっては音とびがします。その他のプレイヤーについても確認しましたが、ちゃんと動いていました。プレイヤーのエンジン部分がPPCで書かれていればほぼ大丈夫なようです。でもCarbonやCocoa対応のアプリが早くでてくれたほうがいいですよね‥‥。
とうとうPlayerPROのMacOS Classic対応の最終版が公開されました。内部でのミキシング処理が見直されたようで、全体的に音質が上がっています。また、ASIOドライバがサポートされ、高品質での音声出力が可能になりました。アピアランス・マネージャに対応したことも見逃せません。なお、すべての680x0コードが取り除かれ、完全なPowerPCアプリケーションになり、Carbonへの準備も整った模様です。(PlayerPRO)
先日3.0b6にアップデートされたばかりのAmigoが早くも3.5b2になりました。どうやら3.0正式版はスキップされた模様です。まだバグが残っているようなので、使用は注意して下さい。(Cotton Valley)
PlayerPRO 5のドライバを使用したMODプレイヤーであるAmigoの最新ベータ版が登場しました。ちょっとしたバグが修正されています。‥‥と、3.0完成を待たずして、アルバム表示・編集をメインウィンドウに統合した、Amigo 3.5b1のテストにも入っているそうです。(Cotton Valley)
MacOSでは唯一開発が続けられているMODトラッカーの最新版がベータテストに入った模様です。パブリック・ベータ・テスティングという形を取っていますので、希望者は作者に連絡することでテストに参加できます。また、次に登場するPlayerPRO 5.8がClassic環境(MacOS 8.0〜9.1)での最終バージョンとなるようです。もうすでにCarbon対応版のアルファ版は公開されており、MacOS XでもPlayerPROは健在でしょう。(PlayerPRO)
ReBirth RB-338、Reasonのふたつのソフトウェアシンセで世間を沸かせているPropellerhead Softwareが、ReCycleの次期バージョンを開発中だという情報が入りました。ReCycleは、フレーズをビートごとに細かく切ってくれ、しかもそれをサンプラーに使いやすい形で送ってくれるというソフトウェアです。ReCycleで作成できるREXファイルはReasonのDr.Rexというフレーズ・サンプラーでも使用できます。現在はベータテスターを募集中の模様です。(Propellerhead Software)
英語版は昨年の11月に公開されていたのですが、ようやく日本語版のSoundAppが最新版に追い付きました。このリリースではQuickTimeまわりのバグ修正がなされていますが、機能的にはマイナーバージョンアップであることもあり、変更点はありません。(SoundApp日本語版)
数年前のプレスリリースから噂はあったSound BlasterのMac版ですが、あらたな動きがありました。Creative LabsがとうとうSound Blaster Live!をMacに出すということを表明しました。Mac版はWintel版とは違った製品構成になるとのことですが、Sound Blaster Live! Platinumに近いものになるとのことです。入出力ポートはマイク入力、ライン入力、デジタル出力、スピーカー/ヘッドホン出力、リヤスピーカー出力がそろうとのこと。2スピーカ/4スピーカをサポートし、3Dゲームに力を発揮します。最初はアメリカ/カナダのみで発売され、$100前後になる模様。(Sound Blaster Live! for Macintosh)
MADPlayer Directorはマクロメディア社のDirector 6以降でMADファイルを再生できるようにするLingoで書かれたXtraです。Directorで作成されたソフトに簡単にMADファイルの再生ルーチンを組み込むことができるようになります。Directorを所有していないので、どの程度の性能を発揮するのかは検証できませんでした。(PlayerPRO Home)
プログラム賢者を目指していらっしゃる「だいちゃん」さんがmalMODs用のヘッドラインセンサーを作ってくれました。最新情報のヘッドライン部分のみを抽出してリストにしてくれるソフトだそうです。「偽春菜」というソフトが必要らしいので、Windows版のみの公開になっています。(だいちゃんのお部屋)