Mac OS 9ではまだまだ人気の高いPerformerですが、Mac OS Xへの対応が遅れ気味なうえにAppleによるEmagic買収で勢力が衰えてきた感もあります。巻き返しを図る上で重要なMac OS X版のPerformerは今年中に公開されるとのことだったのですが、Mark of the Unicornが2003年1月アナハイムで行われるNAMMショーにてDigital Performerを公開することを発表しました。(Mark of the Unicorn)
Mac OS X版のDigital Performerでは(当然ですが)FreeMIDIのかわりにCoreMIDIを使用することになり、アップルのオーディオMIDIパネルでいろいろと設定が変更できるようになります。もしかしたらFreeMIDIから(OMSベースだと思われる)CoreMIDIに移行するのに時間がかかっていたのかもしれません。
Mac OS X専用SIDプレイヤーであるSIDPLAYがマイナー・アップデートされました。今回は起動時にクラッシュするバグをなおし、ファイル・ブラウザの不具合が修正されています。PSIDエクスポートが最新版のpsid64ライブラリを使用するという変更もありましたが、音質変化もありませんし、全体的にはおとなしいアップデートだと言えます。(SIDPLAY)
今年7月にmalMODsでもお知らせしたのですが、EMI 6|2 mというUSB接続のMIDI・オーディオ・インターフェイスがようやくEmagicから正式発表されました。VHSビデオカセットと同じくらいの大きさに96kHz/24bitのアナログオーディオ入力が6つ・アナログオーディオ出力が2つ・ヘッドホン端子、S/PDIFデジタル入出力端子という充実ぶりです。それに加えてUSB端子がふたつ付いておりUSBハブとしても使用できますし、USBバスパワードなので、電池や電源アダプタの必要はありません。そういえばMIDI端子が見あたらないと思ったら、デジタルオーディオ入出力端子(S/PDIF)に専用変換コネクタを接続するとMIDI入出力になるという、他のインターフェイスにはない機能を持っているのでした(つまりS/PDIFとMIDIの同時使用はできないわけです)。(Emagic)
日本ではミディアから定価59,800円で12月13日から発売されるそうです。
音楽に特化したグラフィカル・プログラミング言語であるMaxにオーディオ機能を搭載したMax/MSPのMac OS X用ベータ版が公開されているようです。(Cycling'74)
このMaxというのはグラフィカル言語の最初の頃に開発されたもので、似たようなグラフィカル言語にはPrograph/CPXというものがありました。Maxは特に音楽処理機能を強化した言語で、名前はコンピュータ音楽研究の第一人者であるMax Mathewsにちなんでいます。開発はフランスのIRCAMという音楽研究所でなされていましたが、Opcodeから発売され、国内でも目にすることができたので、記憶に残っている人もいるでしょう。現在、Javaで開発されたjMaxがIRCAMのサイトから無料で入手できます。(jMaxホームページ)
最近ベータテストのニュースを公開していたReason 2.0.1ですが、とうとう最終版が公開されました。新しいシンセモジュールや強化された機能はありませんが、より安定してReasonを使えるように様々なバグフィックスがなされています。修正されたMac OS X版のバグには、ユーザー登録が何度も要求される、ファイルシステム関連のエラー、不意の強制終了、イベントコピー時に意図しない場所までジャンプしてしまう問題、などが含まれています。登録ユーザーのアップデートは無料です。(Propellerhead Software)
Logicシリーズの新バージョンであるバージョン5.5が配布開始されました。これまではMac OS 8/9版しかなかったLogic GoldおよびLogic Audioも今回のアップデートによってMac OS Xに対応しました。また、ソフトウェア・サンプラーEXS24をEXS24 mk2へとアップデートするアップデータも付属しているとのことです。Platinum版は日本語ローカライズも完了したようです。(Emagic)
Mac OS X用(ほぼ)唯一のモジュール・トラッカーであるPlayerPROの最新版が公開されました。このアップデートではQuick Time 6のインストゥルメントが使用できるようになったとともに、サウンドドライバが5%ほど高速化されているとのことです。ここ最近のアップデートでどんどんサウンドドライバの高速化がなされていますが、これもソースコード公開の恩恵なのでしょうね。(PlayerPROホーム)
Commodore 64で使われていた音楽フォーマットであるSIDを再生できるプレイヤーソフトSIDPLAYがアップデートされ、バージョン3.1になりました。HVSC(High Voltage SID Collection)に含まれるRSIDファイルのサポートをはじめ、音楽ファイルの整理やブラウズが楽になり、HVSCの自動アップデートができるようになりました。また、オーバーサンプリング機能により高音質でSIDを聴くことができます。今バージョンからMac OS X 10.2(Jaguar)専用になりました。(SIDPLAY)
Propellerhead Software Reason 2.0.1のリリース候補がベータテスターに配布されました。ここで重大なバグが見つからない限り、このリリース候補をビルドし直してアップデータを作るはずですので、今月中にはReason 2.0.1が一般ユーザーに配布されるのではないでしょうか。(Propellerhead Software)
Propellerhead SoftwareのReasonと同様の「統合型ソフトウェアシンセサイザ」に「音楽コミュニケーションツール」の機能を統合したSTORMの新バージョンの日本語版が登場しました。物理モデリングのベースシンセサイザーに加えて4種類のアナログシンセサイザーと5種類のドラムマシン、3種類のサンプルシーケンサー、10種類のリアルタイム・エフェクトが含まれています。このバージョンからMac OS Xに対応し、その無料体験版も同社ホームページからダウンロードできます。(開発 Arturia・販売 アイデックス)
今年7月に発売されたReason 2.0の新バージョンがベータテストに入りました。今回のアップデートでは新機能の追加はまったくありませんが、多くの重要なバグが修正されているようです。Mac OS Xにおけるファイルシステム関連のバグが多く、そのほかにも動作におけるバグが修正されています。このReason 2.0.1のベータ版はReason 2.0のベータテスト参加者かつReason 2.0購入者に限って入手が可能になっています。Propellerhead Softwareにとって最も有益だった10人のバグ報告者に対してはStrings ReFillがプレゼントされるようです。(Propellerhead Software)
Pro Tools 6.0がMac OS X用に世界初公開された現場にちょうど居合わせました。113th AES Conventionの展示場エリアで公開になったのですが、どうやらアメリカ国内での発売は年内となっているもようです。ブースのスタッフによれば、早ければ11月中にも販売開始されるかもしれないとのことでした。新バージョンではインターフェイスが新しくになって、ようやくPro Toolsの古めかしい見た目から抜け出すことができるようになりました。Mac OS Xのプリエンプティブ・マルチタスキングを活用している一面も見せてくれました。Pro Tools 6.0の新機能には強化されたMIDI機能なども含まれています。(Digidesign)
なお、SteinbergのNuendoの新バージョンもおなじくAESにおいてMac OS X対応の表明がなされていました。
MODだけではなくMIDIやMP3などの編集もできるMac OS X対応ソフトであるMelody Assistantがバージョンアップされました。 Mac OS XでMODファイルの編集ができるのはPlayerPRO以外にはこのMelody Assistantしかありませんが、どちらかというと「トラッカー」であるPlayerPROに対し、Melody Assistantは「作編曲ツール」という感じに仕上がっています。MODよりもMIDIファイルの編集に向いている感が否めませんので、MIDIで曲を作っていて、それを簡単にMODに変換したい、という用途に向いているのでしょう。(Myriad)
GNU Octalは音源やエフェクタをウィンドウ内で配線し、シーケンサーから操作することにより音楽を作るという、Propellerhead Software社のReasonや、Windows用のBuzzなどと似たソフトウェアです。Octalの特徴はなんといってもGNUの一部としてオープンソースで開発が進められていることです。(GNU Octal)
最近になってOctal-devメーリングリストにて決定された今後の開発方針が発表されましたので、報告します。これまではMODトラッカーのように16進数ベースの打ち込みスタイルで曲を書いていく方式だったのですが、それをMIDIシーケンスソフトのようにグラフィックス・ベースのものへと変更するそうです。また、開発言語もこれまでのC言語からObjective-Cに変更するそうです。Mac OS Xネイティブの開発フレームワークであるCocoaはObjective-Cと非常に相性がよいので、OctalがよりMac OS Xに移植しやすくなったとも言えるのではないでしょうか。
malMODsを読んでいる多くの人は「音楽用ソフトウェア開発」とは無縁だとは思いますが、AppleからCore Audio SDK 1.0がリリースされていましたので報告します。これまでもCore Audio対応のソフトはいくつか開発されており、特にSDKがなくても開発に支障があるといったことはありませんでした。では、SDKには何が含まれているのかと言いますと、これまでAppleがリリースしてきたサンプル・プログラムやドキュメンテーションです。今回リリースされたSDKには、これまでドキュメントの少なかったAudio UnitやMIDI関連のものも盛り込まれており、C++によるサンプル・プログラムも豊富に含まれています。これでアマチュアのフリーウェア/シェアウェア作家も本格的にCore Audioを使ったソフトの開発ができますね。ダウンロードするにはADCメンバーになる必要があります。(Apple Developer Connection)
先日出荷されたばかりのEmagic Logic Platinum 5.3.0ですが、どうやらハモンドオルガンB3のエミュレーション・ソフトシンセであるEVB3のMac OS X用体験版が同梱されているようです。試用期間は四週間に設定されています。Mac OS XではAudio Unit規格以外のサポート予定はない、と公言したEmagicからさっそくプラグイン・ソフトシンセが出るというのは心強いことです。(Emagic)
待ちに待ったMac OS X版のLogic 5が出荷開始されました。Mac OS版の正規ユーザーはEmagic社のウェブサイトからMac OS X版がダウンロードできるようになっています。オーディオとMIDIを統合して扱うことのできるソフトはMac OS X用としては初めての登場となりました。Core Audio、Core MIDI、Audio Unitなど、Mac OS Xの低レイテンシー・オーディオ/MIDI・ドライバを利用して高音質および高速化を実現したとのことです。バージョン番号は5.3.0のようです。(Emagic)
Mac OS X版のLogicではこれまでサードパーティから提供されてきたVSTやTDMなどのプラグインが使用できなくなり、Audio Unit規格に則ったプラグインのみが使用できることになりました。現在のところMac OS X上で動くVSTプラグインはほとんどありませんが、Emagicにとっても難しい決断だったと思います。しかし、Audio Unit規格を使用するとMac OS X専用にはなりますが、かなり高音質で高速なプラグインが実現できます。すでにサンプルレート変換やリバーブなどの基本的なプラグインがMac OS Xには含まれているようですし、だいぶ前からSDKも配布されていますので、Mac OS Xでのプラグイン・サポートも増えてくるでしょう。
Native InstrumentsからMac OS X用としては初のソフトウェア、Traktor DJ Studio 2.0が発表されました。このソフトはクラブ・ハウスでDJが使っているようなミキシング機材をソフトウェアで実現したもので、単なるミキシングを超えた曲作りの道具として使えるものです。MP3、SD2、AIFF、オーディオCDなどのソースを左右のプレイヤーにロードし、フィルタ、スクラッチ、ミックスなどの編集操作をすることができます。Mac OS X版として開発したことで、低レイテンシーやマルチタスクの恩恵を受け、マルチ・プロセッサ・マシンにも対応しているようです。(Native Instruments)
僕はNative Instrumentsの製品ではVintageライン(B-4 Organ、Pro-53、FM7)がかなり気に入っているのですが、これらもMac OS Xへの移植をぜひお願いしたいです。
さすがはM-AUDIO。仕事が速いです。同社のMIDIおよびオーディオ・インターフェイス各種のためのMac OS X 10.2対応ドライバが配布開始されました。Mac OS X 10.0当時からいち早くMac OS X対応ドライバの開発を進めてきたメーカーだけあり、10.2への対応も非常に速く、評価できます。(M-AUDIO Japan)
なお、同社からはシンプルなMIDI-USBインターフェイスが発表されました。USBケーブルやMIDIケーブルも一体化されたインターフェイスで、非常にお手軽に機器を接続することができます。
Mac OS X 10.2(コードネームJaguar)に未対応だったSIDPlayのMac OS X 10.2対応版が登場していました。今回のアップデートではそれ以外の変更は全くないとのことですが、SIDPlay 3.0.3はMac OS X 10.1.5以前では動作しないようです。(SIDPlay for Mac OS X)
Mac OS X対応のMODプレイヤー/トラッカーのPlayerPROの新バージョンが登場しました。今回のアップデートではオーディオ・ドライバが10%高速化されたことと、QuickTime 6への対応です。QuickTime 6からはMPEG-4 AACが使えるようになったので、それにPlayerPROも対応し、AACエンコードされた音声サンプルファイルを読み込むことができるようになりました。
また、PlayerPRO 5.9.4まではMac OS X 10.2 Jaguarには未対応だったのですが、PlayerPRO 5.9.5からJaguar対応になりました。(PlayerPRO)
早くもEmagic社のフラッグシップであるLogicの新版が登場しました。今回のアップデートではオーディオ・エンジンの機能が追加され、楽器プラグインからのマルチ・チャンネルでの入力が可能になったとのことです。それにともない、プラグイン仕様も変更になり、EXS24などのプラグインもアップデートされています。・・・でも、PlatinumだけでなくSilver以下のLogic 5も出して欲しいのですが。(Logic Platinum 5.2.0アップデート)
malMODs読者のSさんからMac OS X 10.2の音楽環境についての貴重な画像が送られてきましたので、ここに紹介します。Roland SC-8820が接続されると自動的に認識がされました。MOTU 828の使用にはカーネル・エクステンションのインストールが必要でしたが、将来的にはMac OS Xに含まれるかもしれません。(各サムネイルをクリックすると原寸大表示されます) 画像の転載はしないよう、お願いします。
久しぶりにMODっぽいニュースです。少し前の話になってしまいましたが、SIDPlay for Mac OS X 3.0.1が出ていました。Andreas VargaさんによるSIDPlay 2.5の正当な後継です。今バージョンからMac OS Xに対応しており、libsidplay1およびlibsidplay2を利用してSIDファイルの再生ができます。Mac OS X用の無料SIDプレイヤーとしてはFruitz of DojoによるSIDekick 1.1もありますが、SIDekickはlibdisplay1のみを利用していたところが大きな違いです。(SIDPlay for Mac OS X)
SIDPlay 3.0.1のプログラム・ファイルはlibsidplay1を使ったものとlibsidplay2を使ったものの二つに分かれています。libsidplay2のほうが高品質なSID再生ができますが、よりCPUパワーを要求します。また、libsidplay2ではまだ再生できないSIDファイルもあるようです。
このところ自社ハードウェアのMac OS X対応ドライバをリリースし、Mac OS X対応に力を入れてきているMark of the Unicornですが、ZDNet Macによりますと、とうとうDigital PerformerのMac OS X対応版が発表されたようです。先日AppleによるEmagic買収が伝えられところですが、Mac用のハイエンド統合音楽ソフトウェアとしては唯一それに対抗できるのがDigital Performerです。プロの間でも根強い人気があるソフトなのでMac OS X対応が待たれていました。もちろんCoreAudioにも対応します。発売は2002年下期のようです。(ZDNet Mac「米MOTU、「Digital Performer for Mac OS X」を発表」)
先日Appleに買収され、その後も活発にLogic 5.2を発表したりしているEmagicですが、トップページのニュースセクションにはまだ見あたらないものの、製品紹介ページにEMI 6|2mという製品が載っていましたので、お伝えします。(EMI 6|2m製品紹介ページ)
基本的にはEMI 2|6と同サイズの製品ですが、2out/6inのオーディオ端子、1out/1inのS/P-DIFデジタル端子、があるようです。製品写真では見あたりませんでしたが、MIDIの入出力端子もどこかに付くとのことです。コンピュータとはUSBで接続され(USBハブ機能もあり)、96kHz/24bitのオーディオが扱えます。EMI 2|6用の96kHz/48bitドライバも配布されていますし、EMI 6|2mも発売と同時にMac OS Xで使えるようになるのでしょう。
数週間前から「Appleが本格的な音楽ソフトを準備中、Jaguarと同時にリリース」「AppleがMark of the Unicornを買収するらしい」「Final Cut Pro 3用の音楽ソフトではないか」などというApple関連の噂が出回っていたのですが、どれも憶測の域を出ていないと判断し、malMODsでは紹介していませんでした。そして今日、AppleがEmagicを買収したとのニュースが飛び込んできました。どの噂も当たらずも遠からず、といった感じでしょうか。(ZDNet Macの記事)
これ以後はAppleがEmagic製品を発売するとのことですが、Emagicブランドが残るのかどうかもまだ明らかにされていません。唯一明らかなのはWindows版のLogicが2002年9月30日に販売終了し、今後はリリースされなくなってしまうことです。Windows版もかなり完成度の高い製品ですし、競争の激しいWindows畑で磨かれた技術をMacにフィードバックできていたので、ぜひ残してほしいところなのですが・・・。
PlayerPRO 5.9.4がリリースされていました。Ian Ollmann氏の助けによって、PlayerPROのサウンド・ドライバ部分が33%高速化され、その他にも2つのバグが直されているとのことです。心なしか音質が向上しているようないないような‥‥。作者以外の人からの助けがある、というのもソース公開に踏み切った利点なのでしょうね。(PlayerPROホーム)
Reason 2.0が届いて、楽しくも眠れぬ夜を過ごしている今日この頃、PlayerPROの開発者であるAntoine Rossetさんからメーリングリストに投稿されたメールによりますと、Mac OS用(ほぼ)唯一のMODトラッカーであるPlayerPROの最新版が近々リリースされることになるそうです。まだバージョン7にはなりませんが、今回のリリースではミュージック・ドライバ部分が30%も高速化されるそうです。(PlayerPROホーム)
これはメジャーなニュースサイトでも取り上げられているネタなのですが、アメリカのOn2という企業が作った動画圧縮技術であるVP3とオープンソースの音声圧縮技術であるVorbisが統合されることになりました。MPEG-4に代わる低ビットレートのメディア配信技術を目指しています。
MPEG-4では配信時のライセンス使用料だけでなく、MPEG-4を使用して配信されるコンテンツにまで再生時間に応じて利用料金を課す、という問題があり、AppleがQuickTime 6の出荷を遅らせたりしていましたが、VP3+Vorbisではオープンソースであるために自由度が高く、著作権使用料がかからないのが特徴です。(On2の発表)
イタリア生まれのソフトウェア・サンプラーSampletankの無料版が出ていました。有料バージョンのSampletankには数GBにもおよぶサンプル集が付属してくるのですが、無料版では月々新しいサンプルがオンラインで配布されるシステムになっています。まだサンプルの量は多くなく、使えるもの使えないものいろいろありますが、どんどん増えていくそうですので、これからに期待大です。MacにはVST版とMAS版があり、WindowsにはVST版のみがあります。どうやらインストーラはMac OS Xでも動きますが、インストール可能なシステムは英語版のMac OS 8.5〜9.2に限られているようです。(Sampletank)
とうとうReason 2.0の受注が開始されます。ベータテスターには一般購入者よりも24時間早く注文を受け付けるそうで、すでにProp Shopでは注文が可能になっています。バージョン1.0からのアップデートは89米ドルで、送料が最低10米ドルかかります。(Propellerhead Software)
先日お伝えしたMac Amp Lite Xが新機能を追加してバージョンアップされました。かなり早い段階でのアップデートだったので、バグフィックスが中心かと思いきや、あたらしい可視化プラグイン、可変キャッシュ容量、AIFFファイルへの書き出し、Unicode対応のID3タグなど、かなり盛りだくさんです。日本語版も出ています。(Mac Amp Lite Xホームページ)
第三次ベータテストが終わり、Reason 2.0がとうとうCD-ROM工場へと送られました。製品版にはベータテスター達が作ったMalstrom用のパッチが多数含まれるみたいですし、オーケストラ・サンプルも豊富そうですので、今から楽しみです。製品CD-ROMはプログラム・ディスク、ファクトリー・サウンドバンク、オーケストラ・サウンドバンクの三枚組です。(Propellerhead Software)
今月17日には完成版のデモがPropellerhead Softwareのページにて公開される模様ですが、ベータテスト参加者はその前にリリース候補版をダウンロードすることができます。デバッグ・コードが取り除かれており、ベータ版と比べると劇的にスピードアップしているのが体感できます。
SuperColliderというソフトはご存じでしょうか。malMODsでも注目していたソフトなのですが、なにしろ初心者にはかなりとっつきにくいソフトであることと、ちょっと高価なソフトなので紹介するのは避けていたソフトです。学術研究目的の音響実験をシミュレートできるプログラミング環境とでも言うべきソフトなのですが、ソフトシンセとしての使い道のほうが広いかもしれません。アンビエントな音を作るのが得意なソフトです。
そのSuperColliderの作者であるJames McCartneyさんが有名果実会社(Appleのことらしいです)へ就職することが決定したので、SuperColliderに割ける時間が少なくなったため、フリーウェアとして公開することに踏み切ったとのことです。この記事を書いている時点ではバージョン2.2.15と3d5.1というMac OS 9用のプログラムしか公開されていませんが、近々Mac OS X用のソフトも公開されるようです。(SuperColliderホームページ)
先日紹介したReason 2.0b3では、全体的な動作とMalstromについてお伝えしました。malMODsとしては同じ「mal」つながりでMalstromをもっと使っていきたいのですが、今日はNN-XTの機能についてお話しします。
NN-XTはReason 1.0に搭載されていたNN-19の機能強化版で、いちばん大きな変更点は、8つのステレオポートに別々のサンプルを出力できることと、強力なレイヤー機能があります。使用するサンプルの音域はレイヤーごとに決められますので、ピアノには細かくサンプルを割り当て、後ろで鳴っているシンセストリングスにはひとつひとつのサンプルがカバーする音域を広めに取ったりできます。
また、ヴェロシティによって再生するサンプルを変えられるところも見逃せません。これによって打鍵が強いときにはC2〜C4までひとつのサンプルでいいけれど、打鍵が弱いときにはC2〜B2、C3〜C4の音域に分けてふたつのサンプルを使う、といったことができます。Rhodesのように、音域ごとだけでなく打鍵の強さごとにサンプリングされていることの多い楽器では特に重宝しますね。
NN-XTはSoundFont形式のファイルを読み込むことができますが、PropellerheadではAKAIフォーマットの読み込みができるようなユーティリティを準備中だとのことです。ベータテスター用の掲示板に挙がった要望にはGiga Sampler形式のファイルも読み込めるようにして欲しい、というものがありましたので、こちらも実現されるかもしれません。
さて、今回もNN-XTのバックパネル画像(48KB)です。
ソフトウェア・シンセサイザReason 2.0の第三次ベータテストが開始になりました。新たに600名のテスターが追加され、今回はmalMODsにもベータ・プログラムが届きましたので、さっそくレポートさせていただきます。(非公開契約にひっかからないかどうか心配なのですが‥‥)
サウンド再生のドライバはFireWireを介した外部オーディオ・インターフェイス、Sound Manager、そしてCoreAudioです。どのドライバを使っても低レイテンシーで音を再生できます。最低のレイテンシー値は1.45msで、サンプルレート44100Hzにおいては64サンプルの遅延に相当します。GUIはMac OS 9で動かすよりも遅く感じますし、大きな曲の再生時も遅めです。これはプログラム中にまだデバッグコードが含まれているためだと思われます。製品版では最適化が進み、よりキビキビとした動作になっていることでしょう。
新しく加わったMalstrom Graintable SynthesizerとNN-XT Advanced Samplerは抜群の性能を発揮してくれます。特にMalstromはSubtracterと同じ音づくりができる上に、強力なフィルタによって音づくりの幅が広がっています。オシレータには正弦波や矩形波を始め、ピンク・ノイズや雨音、雷鳴、FMベースなども含まれており、これらの音をフィルタで加工していきます。Subtracterにない新フィルタとしてはShaperが挙げられます。Shaperは別名Waveshapingとも呼ばれ、シェーピング関数という簡単な関数を使って強力な効果が期待できる非線形時不変フィルタです。できればフィルタ形状までプログラムできると良かったのですが、与えられた5種類のフィルタ関数しか使うことができません。‥‥それでも必ず欲しい最低限のものは揃っていますので、ご安心を。
その他はPropellerhead SoftwareのReason 2.0ページかメガフュージョンの日本語訳ページに書いてあるとおりですので、そちらも参照してください。第三ベータテスト版ではコピー&ペースト機能やセーブ機能が省かれています。そういえば、MalstromのGraintable Synthesisって、どこがどうGranular SynthesisとWavetable Synthesisを組み合わせたものなのかが分からないような‥‥。
他のサイトでは見ることのできないもの、としてMalstromのバックパネル画像(40KB)を紹介します。
包括的ソフトウェア・シンセサイザPropellerhead Software Reason 2.0のセカンド・ベータテストが開始されました。今回は前回までのテスターに300人加えて、合計600人態勢で行われています。(Propellerhead Software)
僕は今回のテストにも入っていなかったようなので、次のテストに期待しています。Propellerheadのファイルサーバーが数日前にクラッシュしたとの報告も受けていますが、テストに影響はないのでしょうか。また、ファイナル版は今四半期中に発売開始されるとのことでしたが、間に合うのでしょうか。
このところご無沙汰だったMacAmpですが、MacAmp Lite X 1.0.0という製品がSubbandから登場しました。$12のシェアウェアで、基本セットにはMP3再生機能やストリーミング再生機能が付いています。ここにPlugins Power Packという$10の機能追加を行うことでMODやOggなどをはじめとする再生機能が追加され、しかもストリーミング発信やAIFFへの書き出しなどもできるようになるとのことです。デモ版でもMODの音質を確認することができます。(MacAmp Lite X)
ソフトウェアは過去のコードをできるだけ使わず、Cocoa専用に書かれたものとのこと。MODに関していえば、音はMikMod系でもPlayerPRO系でもない新開発のドライバか、新たにWindowsからの移植されたもののようです。派手さの少ない控えめな音質に好感が持てます。MikModをMacに最初に移植したDmitry Boldyrevさんがオリジナルに書いたコードだと想像できます。
先日公開されたPlayerPRO 5.9.3ですが、その一部のソースの入った開発キットが公開されました。開発キットにはMADファイルの読み書きライブラリとPlayerPRO用プラグイン開発キットが含まれており、開発キットだけでMADファイルを読み込んで再生させることができます。音質はPlayerPRO 5.3.9と同等です。(PlayerPROホーム)
Jaguar(次期Mac OS X)が発表になった現在にいたっても、Mac OS Xに出ているMIDIシーケンサはほとんどないのですが、そんな中で「教育用&初心者向け」を謳ったMIDIシーケンサInteumがCompanion Engineering & Designから販売開始されました。このソフトはMac OS Xのみに対応しており、Mac OS X内蔵ソフトシンセ(QuickTime Instruments、DSL、SoundFont2に対応)や外部のMIDI機器を使って音楽を楽しむことができます。ピアノロールだけでなく楽譜入力にも対応しているようです。標準MIDIファイルの読み書きができ、RMIDファイルのインポートも可能。(Inteum)
Mac OS Xに対応するということで注目されているソフトシンセ、Reason 2.0のベータテストが開始されました。ベータ1には300人、ベータ2には600人、というようにベータが進むにつれて300人ずつ追加されていく方式のようです。もうすでにベータ1は締め切られてしまいましたが、ベータ2以降のベータテストに向けてテスターを募集中です。(Propellerhead Software)
メーリングリストへの内部公開ベータ版として公開されたPlayerPRO 5.9.3が正式に公開されました。ベータ版からはいくつかのバグフィックスがなされている程度ですが、バージョン5.9.2からはMac OS X対応のためにGUIやアイコンを手直しし、VSTプラグインへの対応も強化されています。(PlayerPROホーム)
また、作者のAntoine Rosset氏によると、MIDI関連をMac OS X専用の命令を使って書き直しているそうです。現段階でのMIDIサポートはお粗末だとしか言えないのですが、近い将来に改善が見込めそうです。
6年前にMac界に現れたMODトラッカーであるMacMod Proですが、今年に入ってとうとうその役目を終えることになりました。ここ3年はアップデートといった動きもなく、フェードあるとするだけかと思われていました。そこがここへ来て無料化の発表がありました。レジストレーションシステムが完成すれば無料配布が開始されるとのことです。拡張MODしか扱えませんが、Mac OSでのMOD練習用にはいいかもしれません。なにしろMac用の無料のMODトラッカーは他にありませんから。(Indweller)
Logicを開発販売しているドイツEmagic社の日本総代理店であるミディアから、Logic Platinum/Goldのアップグレード時期および価格が発表になっていました。Platinum 5については、もうすでに3月下旬からアップグレード価格31,500円で店頭販売を開始していましたが、先日Goldの販売開始時期が発表になりました。5月中を予定しており、アップグレードか価格は25,200円になるそうです。また、まだLogic SilverおよびMicro Logic AVのアップグレード時期は決定していないようです。(ミディア)
Unity DS-1やAS-1でおなじみのBitHeadzから、Mac OS X 10.1完全対応のソフトウェア・シンセサイザ・スイートUnity Session 3.0が登場しました。実は、BitHeadzからリリースされているソフトシンセやソフトサンプラー製品群をひとつにまとめてしまったものですが、それに加えて木管楽器とストリングスの物理モデルシンセも追加されています。内部的には96kHz・32ビット処理がされているそうです。Akai S-1000やRoland S-760に代表されるハードウェア・サンプラーをはじめとして、様々なサンプラーのデータを読み込むことができますし、最初から2GB以上のサンプルデータが付属してきます。価格は$649‥‥高い?(BitHeads)
先月上旬にPlayerPROのソースコード販売が開始されることを書きましたが、その価格が発表になりました。$499です。これには最新版PlayerPROの全ソースコードと、そのソースコードを自由に利用する権利が含まれています。オリジナルのソースをもとに、他の製品を作って配布・販売してもかまわないのだそうです。営利ソフトウェアの全ソースコードが$499というのは安いのですが、個人的にはちょっと手が出ませんねぇ。(PlayerPROホーム)
MODを使って作られていることが多いとは言え、普段はデモは紹介しないのですが、今回紹介するSuper SIDekickはちょっと違います。このSuper SIDekickはMac OS XのCocoaで動作するデモなのです。デモとはいっても、どちらかというとミュージック・プレイヤー的なもので、11曲(合計41分14秒)ものMOD(実際にはSIDファイル)を再生するプログラムです。アーカイブを展開したときの大きさが600KB程度なのに、これだけの曲数があるとは、やはりMOD健在!と思わせる出来です。グラフィックス的には単調なトゥーン・レンダリング(アニメ調)っぽい絵です。(fruitz of dojo)
もともと20曲70分程度のもので、曲ごとに違うグラフィックスを付けたかったそうなのですが、作曲者が亡くなってしまい、それがかなわなくなってしまったとのこと。つまり、このデモ中に使われている11曲のMODは、作曲者であるRamoneさんの遺作であります。ぜひゆっくりと聞いてください。
Commodore 64のネイティブ音楽フォーマットであるSIDを再生できるCocoaアプリが出ていました。SIDプレイヤーにはMac OS 8/9用のSIDPlayがありますが、それのMac OS X版と考えればいいでしょう。ほぼ同じ機能が搭載されています。数多くの賞を受賞しているWAVE(Jeroen Tel)が初期の頃に作った「Turbo Outrunメドレー」なんかもサンプルとして含まれています。(fruitz of dojo)
ちょっと前の記事ですが、MacWIREにReason 2.0に関する記事が載っていましたので紹介しておきます。以前malMODsで書いた次バージョンのReasonについての話よりもつっこんだものになっています。新しいシンセ・モジュールのMalstrom Graintable Synthesizer、サンプラーNN-XTなどが入るとのことです。アップグレード価格は$89、新規購入価格は未定。開発元のPropellerhead SoftwareのReason 2.0ページにも詳しい情報が載っています。(MacWIRE「コアOS Xサポートを誇るReason」)
Mac World Expo Tokyo 2002が開催されたことにあわせて、Mac OS X用に発表されている音楽ハード&ソフトに関する総括的な記事がMacWIREに載っていました。malMODsで取り上げたものもいくつかありますが、特にM-Audio社のインターフェイスのためのドライバが「Mac OS 10.2にあわせて発表する」ということで、Mac OS Xの新バージョンが近くまで来ていることも感じさせてくれました。今回のMac World Expoではハードウェア用ドライバの発表が多いようでしたが、それもソフトウェアがあってのもの。Mark of the Unicornなどにもより頑張ってもらいたいものです。(MacWIRE「音楽製作環境でも進みつつあるMac OS X対応,長かった夜がようやく終わりに近づく」)
PlayerPROのマイナーフィックス版(5.9.3)のパブリック・ベータテストが開始された模様です。今回はあまりオープンなテストではないので、Quadmationからはダウンロードできませんが、Rosset AntoineさんのiTools共有フォルダからダウンロードできるようになっています。主な修正内容はファイル・オープン、インポート、それにVST関連のクラッシュだそうです。以前のPlayerPROのように、製品版とフリーウェア版に分かれたものにはなっていません。また、Mac OS 9とX両対応です。(PlayerPROホーム)
PlayerPROメーリングリストに流された作者からのメールによれば、近いうちに最新バージョンのPlayerPROを公開し、それと同時にソースコードの公開にも踏み切る予定だとのことです。公開とは言っても、この場合は希望者にのみ(おそらく有料で)配布すると言うものです。配布されたソースコードは、どのような改変を行ってどのような利用の仕方をしても良くなるそうです。厳密な意味でのオープンソースではありませんが、コミュニティの力でよりよいPlayerPROができあがるといいですね。ソースコードはCodeWarrior 7を使用して、C言語で書かれているそうです。(PlayerPROホーム)
「盛り上がった「NAMM Winter Show 2002 Apple Japan Update」」という記事に日本のアップルコンピュータ社内で行われたNAMMショーについて書かれています。多くの企業がMac OS X対応に向けてがんばっていることが分かります。(MacWIRE Online)
Mac OS用音声再生変換ソフトの最高峰であるSoundAppのホームページが http://www.spies.com/~franke/SoundApp/ に変更されました。一年以上も続いた沈黙がとりあえずサイトの移動という形で破られたわけですが、開発者はSoundAppをただ放っておいたわけではなさそうです。近いうちにMac OS X版が見られるかもしれません。(SoundApp)
Mac OS X用としては初のメジャーなMIDI/オーディオ・シーケンスソフトであるLogic Audio 5が出荷開始された模様です。Emagicによると「今週から来週にかけてドイツ国内の販売店が入荷し、次の週には世界中のディストリビューターがアップデート・パッケージを手にすることになるだろう」とのことです。(Emagic)
オフィシャル版に続いてfRuitz oF doJoによるCoreAudio対応版のLibMikModが公開されました。今回のアップデートからは、非常に簡単なサンプルプログラムが付属していますので、Mac OS XでのMODプログラミングに何かとっかかりが欲しい人にはうれしいことでしょう。(fRuitz oF doJo)
Reason、ReBirth RB-338、ReCycle!‥‥いまやミュージシャンにとって欠かすことのできないソフトを作り続けてきたPropellerhead Software社が今年のNAMMショーで、以上のソフトのMac OS X対応版の存在を明らかにしました。同社ホームページにあるReasonのスクリーンショットを見る限りでは、Mac OS XのCoreAudioフレームワークを利用した、非常に低いレイテンシーでの音楽再生が可能であることが分かります。スクリーンショットから読みとれるレイテンシーはなんと1.75ms!です。設定によっては1msを下回ることもあるとのことで、Mac OS Xの音楽に対するパワーを見せつけてくれるソフトになることでしょう。(Propellerhead Software)
先日お伝えしたロードマップよりも早い段階でのLibMikMod 3.1.10公開となりました。もうすでにバージョン3.1.11の開発はスタートしているようです。MikMod.orgの配布するLibMikModにもMacサポートが含まれていますが、これはClassic用のものですので、Carbon版もしくはCocoa版が必要な場合はfRuitz oF doJoによるポートを入手してください。(MikMod.org)
MikMod Projectによるlibmikmod 3.1.10b3が公開になったのにともない、これからのMikModのロードマップも公開されました。それによると1月中にはバージョン3.1.10が完成し、2〜3月にバージョン3.1.11へアップデートするとのことです。3月を予定しているlibmikmod 3.1.11にはMac OS Xへの対応も公式サポートされる模様です。(MikMod.org)
先日お伝えしたMac OS X版のLibMikModの最新版が公開になりました。本家MikModのアップデートにあわせての公開です。基本的にバグフィックスの模様ですが、Mac OS X用アーカイブには新たにCarbon用のものも含まれています。(fRuitz oF doJo)