戻る...

DSM Player 1.04
Dmitry Boldyrev

音質
  独自のサウンドドライバを使用。音質はMacMikModによく似ています。同じ作者であることと開発時期が重なっていることから、MikModのコードにかなり影響を受けているはずです。もしかしたら部分的に同じコードを使用しているのかもしれませんが、DSM Playerのほうは一部アセンブリを使用しているとのことなので、より最適化されているようです。

左右に広がりすぎず、また臨場感たっぷりのステレオ感がいいです。

速度/操作性
  44kHz/16bit/線形補間オンの状態でもほとんどのファイルがPowerPC 603e 100MHz上で再生できます。重いデータが多いXMファイルの再生ができないので、どのくらいまでのデータが扱えるのかはテストできませんでした。MODプレイヤーとしては珍しく、曲内での早送り・巻戻しができます。またプレイリストも使用できますが、リストの保存ができないため中途半端な印象です。

互換性
  MOD、MTM、S3Mの三つが再生できます。これらのフォーマットであればどんなファイルでもほぼ完璧に演奏できます。XMとITが再生できないのが残念です。

見た目
  いわゆるMODプレイヤーという顔つきをしています。SoundTreckerに影響を受けているかもしれません。オシロスコープやスペクトラム・アナライザも搭載されており、デザインも良くまとまっています。

その他
  DSM Playerは1996年を最後に開発がなされていません。作者は現在MacAMP開発チームに加わっており、そこでMacAMP用のMODドライバを製作しています。DSM Playerの音質とは少し違いますが、MacAMPは1999年5月の時点では最高の音質であると言えます。

プレイヤーは$15のシェアウェアですが、再生エンジン部分はフリーで使用することができます。再生エンジンであるDSM API 1.04を使用したプレイヤーにはこのDSM Playerとμ Zakがあります。

 

戻る...

(c) 1999 時間蠅
作成:1999.5.17〜1999.5.27